ファイア・ドーム
辻村深月
ISBN: 9784093867696(上) / 9784093867702(下)
昨晩から今まで上下巻一気読み。眠たい。
本間先生は主人公の佐村美冬のIF、鏡合わせの様に見えました。2人とも噂に振り回され、それぞれの見方、在り方も大きく変わってしまいました。
噂は軽薄な娯楽だ。一時興じて、あとは忘れる。消費して捨てる。
下巻 P.389
消費して「捨てる」。ただ消費するだけでなく捨てる。噂についての、自分の責任も含めた一切合切を自分の中に残さない。無意識に。捨てる、に表れる乱暴さ、雑さ。それができると思える傲慢さ。
家庭ゴミを捨てるにもルールがあり責任が伴うのに。
佐伯先生と本間先生の心理的な差は紙一重だったのではないかと思います。
本間先生は生徒を見送ったことへの後悔に加えて罪悪感もあったのだと。1人で抱え続けて自分を追い込んでしまった結果、噂を噂ではなく、今風に言うなら「もう一つの事実(alternative facts)」として受け入れてしまったのではないでしょうか。
佐村先生の向こう側に本間先生がいる。
この土日はろくにする事もせず、サボり、ただ読書。かがみの孤城もそんな感じで読んだ気が。しかも夏に。
夏は辻村深月なのか。