Magnolia Wu unfolds it All
Chanel Miller
ISBN: 9780593692899
Magnolia Wuの両親はコインランドリーでいつも忙しく働いていてなかなか娘に構えそうにない。つまらない夏になるかと思いきや新しくニューヨークに引っ越してきたIrisの提案で靴下探偵になることに。はたしてMagnoliaとIrisはコインランドリーに忘れられた靴下を持ち主達に届けることができるのか。
“The more he called me stupid, the more I believed him. I was stupid, and there was nothing I could do about it. But one day I was flipping through these books and learned that thing about flamingos – how they’re actually gray but turn pink after eating shrimp. Flamingos become what they consume.”
(...). “So I started to imagine that my dad’s words were like shrimp—if I absorb them into my system, I become them. I turn stupid, turn pink. But if I spit them out, I get to stay myself, stay gray. His words won’t change me if don’t let them.
P. 86
この靴下の持ち主はフラミンゴが大好きです。でもフラミンゴの様にならないと言っている。フラミンゴは好きだけどフラミンゴの生き方は選ばないこのアンビバレンス。おそらく毒親であろう父親に傷つけられても嫌いになれず、むしろ好きだからこそ親の期待に応えられない自分に更に傷ついている。お父さんを好きなままでも父の全ては受け入れない。好きは好き、嫌いは嫌いと白黒つけて切り離せられない繊細で複雑な心の動きがstay grayに表れていると思います。
靴下ってその人の個性が出るように思います。五本指や足袋型を愛好しているとか。冬は二重履きとか。当たり障りのない私服にアニメ柄のギャップとか、上下の服をばっちり決めても靴下に穴が開いているよとか、逆に見せる靴下で魅せるとか。そもそも素足派の人もいる。普段は靴で隠れるものだからこそ履く人の人となりが垣間見えるのでしょう。
Magnoliaの置いてきぼりの片方の靴下を「寂しそう」と同情してあるべきところに返してあげる行為は、持ち主その人を尊重し、その人の心の柔らかい部分を大切に丁寧に扱うことと同じ事なのだと思います。
片っぽの靴下。それをたかがと思ってしまうのか、されどと思えるのか。